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いよいよ…

DANIEL,Taro(JPN) def CORIC,Borna(CRO)[2] 6-4 4-6 7-6(5) 1R (1/32)
01 Oct 2019
RAKUTEN JAPAN OPEN TENNIS CHAMPIONSHIPS 2019
ARIAKE TENNIS PARK
TOKYO,JAPAN
Photographer / MANO,Hiromasa
©MANNYS PHOTOGRAPHY of Tokyo
mannys@mannysjp.com

太郎も日本テニスに見切りをつけ、ご両親が家族でスペイン移住を決断し、頑張って仕事をしてここまで来たんですね。そこまでやり切る覚悟が家族にないと難しいということでしょう。ご立派です。

ちょっと面白い話。太郎がスペインに行ったとき、カッコ良くて飛ばない選手用のラケットを持って行ったら、「お前なんでパワーもないのにそんなラケット使ってる!?。」と言われ、これになったらしい。
確かに、日本選手はさもプロ仕様のラケットを使う傾向にあるよね。外国の優秀選手と打ち合えば、その球の勢いは凄まじいですから負ける…。

さて、珍しく新幹線コラム。綺麗な富士山見ながら。

今までに書いたアカデミー論をまとめると、つまりは以下のような段階で日本のジュニアは大きな壁があり、それを乗り換えるのは相当難しく、そしてその壁があることさえ知らない、あるいは誤魔化して見えないふりをしている方々がたくさんいるということ。実は元プロだった?なんていう人さえそんな人多いです。
例として、13歳以上のジュニア向けに簡素にまとめてみましたが、本当はもちろんもっと複雑です。
 
1、世界へチャレンジするために国際大会に出るということに、ほぼ誰も助けてくれないという日本国内テニス風潮があるということ
2、グレードの低いITFジュニア大会に出場するにも、そうそう簡単ではないということ
3、日本国内レベルで練習、試合していても、国際規格とは実力が違い、そういったことが指導できるコーチも少なく、中々勝てないということ
4、勝ち抜いても、ランキングを上げるにはさらにグレードを上げる必要があり、国際大会にたくさん出る必要があるということ
5、グレードが上がればアジアだけでなく世界中を回ることになり、日本国内の大会などに出れなくなるということ
6、グランドスラムジュニアなどの出るようになるには、その実力と時間と、そして年間数百万円にのぼる資金が必要であるということ
7、そしてグランドスラムジュニアで活躍するようになったとしても、その後のプロへの道は全く別であり、なんの保証もないということ
 
第1段階としてこれくらいのハードルがあると思ってください。もちろん ITFジュニアをクリアしてもそれからもっともっと困難が待っています。相手はどんどん才能豊かになっていきますから。
 
つまり、これらのハードルを飛び越えることができるように練習し、遠征し、スケジュールを決めて行動するのが本来のテニスアカデミーであり、高いお金を取って毎日練習するだけではありません。コロナ収まれば年間半分もいるかどうか。
当然アカデミーの費用だけでなく、遠征費用も必要です。世界中どこのアカデミーでも。
いくらたくさん練習しても、上手くなっても、強くなっても、実際の国際大会で勝てるかどうか、つまりは将来につながるような結果が出るかどうかは遠征しないと分かりませんので。
 
我々の作るアカデミーは、これらのことをよく理解し、一つ一つ乗り越えていけるように頑張るチームです。
日本中の皆さん、というか読者の皆さんは実は外国に住まれている方の方が多いかもしれませんが、是非この長い長い道のりを頑張って乗り越えられるようにしっかり計画してくださいね。
 
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