KIDS-TENNIS » ITF松山

ITF松山

今月27日の土居美咲選手の特別レッスンは無事に参加10名が決定しました。ありがとうございます。
たった2時間のレッスンですし、このコロナ禍ですのでごく少人数は仕方なしなのですが、非常にラッキー(?)にも冬休み突入の日で全国的に「公式戦」と多くの方々が呼んでいる地域のテニス協会の大会が始まったばかりで皆さんエントリーは少なく、ちょうど良い感じで10名に集まっていただいたようです。
しかし不思議ですよね。公式戦のポイントのためにすぐ近くの選手が来ず、飛行機に乗って試合をキャンセルして来るご家庭との価値観の違い。

… そして何と参加女子10名中左利きは4名。現役でグランドスラムに出場する選手と個人レッスンですのでしっかりと何かを吸収してもらいましょう。
参加の皆さんには連絡済みですが、悪天候の場合にはインドアを使いますし、前日は練習も行います。どうぞお楽しみに。

キッズテニスカップ54岐阜大会のエントリーも受付中。
55白子は日程が4月24日からの3日間に日程が変わりました。ゴールデンウィーク最初になりますね。こちらの発表はもうすぐ。うちのアカデミーのコートを使用予定です。

さて、書いたように松山に遊びに行ってきました。フェリーに乗れば福岡から遠くはありませんので。
これに出場する選手は2種類。一つの18歳以下全国大会としてライバルに勝つために頑張って出場する選手。そしてITFポイントを取って今後どうにか世界へいこうと考えている選手。
この選手はこのグレードのポイントを取ってもあまり意味のないことは書きましたが、このポイントを足がかりに次のグレードの大会に出て、次に出て、次に出て、勝ち続けて2年くらいかかって実力があればグランドスラムジュニアに出れる、というのが仕組みです。

優勝したのは男子はフランスに拠点があるジョーンズ怜音15歳。女子は石井さやか15歳。まあ、共にこの優勝ポイントは無意味のITFランキングなのですが、これだけ試合がない、遠征に行けない中、大会があって試合ができることに感謝したことは間違い無いでしょう。

しかし、こういったITF大会って、全日本などとは全く違う雰囲気なんですよね。先に行われた関東のジュニア大会など、皆、選手も親もコーチも殺気立って小さな地域のランキング決めしてましたけどね。
結構みんな、コーチも親も来ていないし、同室で試合だったり、練習も遊びも皆仲良し。本当は子供同士、こんな感じなんでしょうけど、周りが妙な雰囲気を作っているのでしょうし、勝っても負けても独立したITF大会はあまり気にしない雰囲気がかえってここに余裕を持たせ、プレーの自由度も上げているんじゃあないかな。学校テニスなんて全てがプレッシャーのようなもんですから。
… プレッシャーかかってたのは可哀想に毎日取材を受ける一人の女の子だけ。

実は海外のITF、というか世界の子供たち、ITFに出ている子はほぼ自国のジュニア大会に出ませんので全部そんな感じですが、こんな風に和気藹々とした感じですね。その一つの理由が、プロを目指す選手にとってはITFジュニア、全てのジュニア大会なんて「練習」のようなもので、これに気合入れまくって必死でポイント取っているのは、ほぼプロになれそうにない選手ばかりですから。

日本ジュニア選手の強化のために作ったと言われるこのITFグレード5などの下部大会。地方を活性化させる策としては面白いと思いますが、本当のジュニア強化にはつながらないでしょう。
その昔、日本に国際大会をたくさん作れば絶対に強くなる!、といって作った女子下部大会の数々。じゃあ日本女子はそれで強化されたんでしょうか?。僕が最初にグランドスラムに行った時にはシングルス本戦に10人いましたけど。

やはり、自分の力で世界にチャレンジすることでしか、本当に強くなる道はないでしょう。



コメントは受け付けていません。